2016年3月24日木曜日

法令検索と法令データベース


法情報検索 各論 1 法令検索 1

★ 今回の主要リンク

◆ 法令データ提供システム
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi

◆ 衆議院 制定法律情報 ( 衆議院 )
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/menu.htm

法令等を検索する際に
通常
法科大学院では
有料データベースと
契約をしているので
そちらを
活用すれば
効率よく検索できます。

有料データベースの
特性としては
法令,判例,文献の
各データベースが
横断的に検索できる
メリットがあります。

こういった機能により
検索効率を上げることができます。

また
データベース各社で
一長一短がありますので
特性を知ったうえで
使うと,さらに便利です。

他方
無料で公開している
法令データベース
では
総務省行政管理局
「 法令データ提供システム 」
があります。

【 注: □ = スペース 】

① 法令データ提供システム
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi

憲法,法律,政令,勅令,
府令・省令,閣令及び規則
( 人事院規則,会計検査院規則,
行政機関の委員会が定める規則 )

データが提供されています。

制定機関の異なる法令。
最高裁判所規則,
衆議院および参議院規則

条約 など
は収録されていません。

ただしこれらは
別のデータベースから検索 ができます。

更新頻度は1ヶ月です。

現行法令 のほかに
別途一覧で
新規施行法令,未施行法令,
廃止法令等の条文を
検索することができます。

廃止法令 については,
概ね平成13,14年まで
遡ることができます。

★ Googleからの入力は
Google > 法令データ


② 所管の法令・告示・通達等 - e-Govより
http://www.e-gov.go.jp/link/ordinance.html

各府省所管の
法令・告示・通達等 の
リンク集です。


★ Googleからの入力は
Google > egov □ 所管法令
または 通達,告示


その他の
法令データベースでは
衆議院のサイトからも
制定当初の法律本文
確認できます。

③ 衆議院 制定法律情報 ( 衆議院 )
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/menu.htm

★ Googleからの入力は
Google > 制定法律

トップページはこちらです。

▲ 衆議院
http://www.shugiin.go.jp/internet/index.nsf/html/index.htm

こちらは
立法府 のサイトですので,
制定法律のみ 掲載しています。

制定法律を検索するに当たって
このサイトを使う場合
公布の日付,法律番号や法律名からの
検索ではなく
国会回次から検索する
必要があります。

どうしても
ここから検索する場合は
トップページ を開くと
本会議・委員会等
カテゴリーがあります。

そこの
本会議開会情報 を開くと
回次の一覧がでます。

その回次から
公布日付の当たりをつけてから
制定法律情報で回次を選択して
目的の
制定法律本文 を検索します。

注意点
掲載 されるのは
制定時の法文 であり
その後に改正があった場合
その改正法は
別の公布年月日と法律番号が付いた
別の制定法律です。

したがって
後でも説明しますが
「 溶かし込まれた 」 改正法が
掲載されている
わけではありません。

ここは
法令検索のキモ の部分ですので
頭に入れておいてください。

インターネットが
普及している現在は
議院や総務省をはじめ
各省庁がWebサイトで
法令等を公開しているので
検索の利便性が高くなりました。

インターネット普及以前は
冊子体の法令集(六法)が主流でした。

冊子体のものは
編集や印刷等の工程を経るので
官報で公布されてから
六法が出版されるまでに
時間を費やすという
短所があります。


一部改正法の場合
各出版社で刊行されている
六法とは違い
官報 には
「 溶かし込み後の法文 」
書かれているわけではありません。

例えば
『 第○○条中「□□年」を「△△年」
に改め
同条を同条第二項とし
同条に第一項として次の一項
を加える。』


といった書き方の
別の制定法令なので
改正法を早く知りたい場合は
自力で
これを改正前の条文に
「 溶かし込む 」 作業を
しなければなりません。

もちろん
現在でもその構造は
変わっていません。

法令が制定改廃された時は
官報にて公布されます。

六法は
二次的に作成されたものなので
基本
『 官報 』『 法令全書 』 です。

『 法令全書 』 とは
『 官報 』から公布法令を抜粋 して
再編集されたものです。


この辺の
法令の構造を知りたい方は
元衆議院法制局・吉田利宏 先生 の
『法令読解心得帖 - 法律・政省令の基礎知識とあるき方・しらべ方』
が非常にわかりやすく
面白く読めます。
また
『ビジネスマンのための法令体質改善ブック』
『新法令用語の常識』
『元法制局キャリアが教える 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方』
も合わせておススめします。

以前の法令読解の本は
いわゆるお役人的な
「 紋切り型 」の
お堅い言い回しでしたが
吉田先生のものは,
「 吉田節 」ともいわれる
くだけた言い回しで
肩に力が入らずに読めます。

兎角,法学部生になると
いきなり法解釈論に走りすぎて
やれ
「~説」が優れているなどと
言い出す人が
多く見受けられます。

しかし
実務家の基本である
法令の構造や読み方が
おろそかになっている
法科大学院生も
質問を受けていて
感じるときが多々あります。

閑話休題。
インターネットの普及により
激動の社会にも
すばやく対応できるようになったので
便利になったと思います。
あとは
それを使うリテラシー教育の必要性
といったところではないでしょうか。

司法試験に合格して
法曹の道に進むのではなく
色々な進路への選択肢があります

議員や政策秘書
あるいは
行政等で法令作成に携わる方も
いらっしゃると思います。

そういった方々は
官報や法令の構造を
知っておくと有益です。


最後に
先ほどの
吉田利宏 先生 の著書に加えて
リーガルリサーチに
役立つ文献を紹介して終わります。


法令読解心得帖 - 法律・政省令の基礎知識とあるき方・しらべ方 / 吉田 利宏

ビジネスマンのための法令体質改善ブック / 吉田 利宏

新法令用語の常識 / 吉田利宏

元法制局キャリアが教える 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方 / 吉田 利宏

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版] / 吉田 利宏

リーガル・リサーチ 第5版 / いしかわ まりこ

法律文献学入門 - 法令・判例・文献の調べ方 / 西野 喜一


以上

読んでいただき,
ありがとうございました。

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