2016年3月25日金曜日

官報の構成と検索


法情報検索 各論 1 法令検索 2-1

官報の構成と検索


★ 今回の主要リンク

◆ kanpoo.jp - 官報検索!
http://kanpoo.jp/

◆ 官報目次検索
https://www.gov-book.or.jp/asp/Kanpo/KanpoList/?op=1


前回
法令の基本は官報であると
記しました。
今回は,その官報について
ご案内いたします。

『 官報 』
国が発行する機関紙で
原則として行政機関の休日を除き
毎日発行される,日刊紙です。

創刊は
明治16年(1883年)7月2日で
現在に至ります。


まずは
構成からご案内します。

紙面の大きさは
日本工業規格A4判です。


官報の構成は
次のようになっています。

これらは
同一日に発行されることもあり
ページ付けは
それぞれ別々になっています。

▲ 本紙
法律・政令・省令・公告などが
掲載されます。
目次が先頭にあります。

▲ 号外
官報の本紙は32ページ
決まっていて
それを越えたときは
号外が作られます。
本紙と同様に
目次が先頭にあります。


なお,国会会期中 にのみ
官報の号外 として発行される
『 衆議院会議録 』
『 参議院会議録 』

この官報号外とは別もの です。

▲ 特別号外
内閣府等から要請があった時や
迅速な掲示が求められる場合には
平日,休日を問わずに発行され
通常の号外とは
別扱いになっています。

▲ 政府調達公告版
政府調達に関する
入札公告などの情報で
入札公告,落札者,随意契約などが
掲載されます。

▲ 目録
法令の公布(下記の①~⑪)に限り
前月分の目次が掲載されます。
事項別・省庁別の順で構成され
毎月中旬に1回発行されます。

▲ 資料版
緑色の用紙が使われていて
各種白書や統計調査の概要が
掲載されます。
1953年から毎週水曜に
発行されていましたが
2007年3月で
刊行終了になりました。


次に
項目と内容です。


本紙および号外に
掲載される項目と
掲載順序は次のとおりです。

① 憲法改正
日本国憲法は
昭和21年11月3日の官報号外に
掲載されました。

② 詔書
天皇による国事行為のための
文書です。
国会召集,衆議院解散
衆参両議員の選挙施行などが
掲載されます。

(法令の制定改廃)

③ 法律

④ 政令

⑤ 条約

外国語テキストが併記されます。

⑥ 最高裁判所規則

⑦ 府令・省令

⑧ 規則

会計検査院・人事院・
各種の委員会等が
制定した規則が掲載されます。
( 衆議院規則,参議院規則に
改正がある場合には,
国会事項欄に掲載されます。 )

⑨ 庁令
海上保安庁令のみが
掲載されます。

⑩ 訓示
上級行政機関が下級行政機関に対し
発する命令で
通達は含まれません。

⑪ 告示
国家機関が決定した事項で
内容は多岐にわたります。

(広報的事項)

⑫ 国会事項

衆参両議院の規則の改正,
議事日程,議案関係,
人事などが掲載されます。

⑬ 人事異動
中央省庁(課長級)・
都道府県(部長級)・
政令市(局長級)
などの人事異動が掲載されます。

⑭ 叙位・叙勲
位階・勲等に叙せられた者の氏名と
その位階・勲等が掲載されます。

⑮ 褒章
褒賞を授与された者の氏名と
その褒賞の種類が掲載されます。

⑯ 皇室事項
親任式,行幸啓関係
宮中諸儀などが掲載されます。

⑰ 官庁報告
官庁事務に関する事項
国家試験合格者,地価公示
公聴会などが掲載されます。

⑱ 資料
閣議決定および閣議了解事項や
白書類を除く各省庁の各種報告
および資料(統計など)が
掲載されます。

⑲ 地方自治事項
都道府県等からの
報告事項などが
掲載されます。

(公告紙的事項)

⑳ 公告

官庁(許認可関係など)
裁判所(相続,失踪,破産関係など)
特殊法人,地方公共団体
会社(合併,解散,決算など)による
公告が掲載されます。


内容の正確性を問う場合は
印刷物の官報での確認が基本ですが
無料でインターネットから
官報が閲覧できるのは大変便利です。
ここでは,無料で閲覧のできる
官報のサイトをご紹介します。


【 注: □ = スペース 】

① kanpoo.jp - 官報検索!(satoru.net〈矢野さとる〉)
http://kanpoo.jp/

犯行予告の集積・共有サイト
「予告.in」などの開発で
知られる矢野さとる氏が
開発・公開したサイト。
『インターネット版「官報」』 からの
情報
のため
検索対象は直近30日間分 です。
本紙,号外,特別号外,政府調達,
目録の別に無料で
全文検索ができる
便利なサイトです。

★ Googleからの入力は
Google > 無料 □ 官報検索

② インターネット版「官報」(国立印刷局)
http://kanpou.npb.go.jp/

直近30日間分の官報情報
(本紙,号外,政府調達等)は
全て無料閲覧できます。
また
平成15年(2003年)
7月15日以降の法令も
PDFデータで無料閲覧ができます。
ただし
検索機能はありません

★ Googleからの入力は
Google > 官報

③ 官報目次検索
https://www.gov-book.or.jp/asp/Kanpo/KanpoList/?op=1

1996年6月3日以降の
目次検索のみができます。

★ Googleからの入力は
Google > 官報関連


政府公共調達のみの
データベース検索も可能です。

法科大学院生には
直接関係がありませんが

政府公共調達は
ビジネスマンにとって
有益な情報源でもあるので
紹介します。

④ 政府公共調達データベース(JETRO〈日本貿易振興機構〉)
https://www.jetro.go.jp/cgi-bin/gov/govj010e.cgi

官報に掲載される
政府調達に関する入札公告などを
提供しています。
公示の種類,官報掲載日,
調達機関,調達機関所在地,
品目から検索できます。

★ Googleからの入力は
Google
>入札公告□ 政府公共調達


次回は
官報について書く量が
多くなってしまったので
続きを少し書きます。

(号外になってしまいました。)


最後に
ちょっと古いですが
官報を活用するのに
参考になった本を紹介します。


★ すぐに役立つビジネス情報源 官報の徹底活用法 / 牧 潤二


以上

読んでいただき,
ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿