2017年2月16日木曜日

法律文献 法令名の略称


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判タ とは 判例タイムズ
曹時 とは 法曹時報
の略称です。 

これらの略称は
法律関係に携わっている方ならば
周知のところですが

図書館や書店で尋ねるとき
重判 はどこにありますか
などというと
法律に疎いスタッフの場合
検索機でそのまま
重判 と入力して検索をかけ
“ ありません ” との
回答を受けることがあります。

まあこれは
一種の業界用語でして
それぞれの業界では
通っている用語ですが

他の業界では通じないし
また
同じ言葉でも
違った意味で捉えられかねません。

法律関係の場合
法令名においては
正式名称が長いものも多く
例えば
私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律
ならば
独禁法 と略して言います。
マイナンバー法
行政手続における特定の個人を識別するための
番号の利用等に関する法律

というように
いちいち正式名称で言っていたら
「 寿限無 」 のような
落語の世界になってしまいますので
通常は略称で通じます。

論文等の出典の記載においても
法令名や
判例集,雑誌名などの表記には
正式名称ではなく
略称で記されています。

この場合には
最初に 凡例
掲載されています。

しかしどうしても
表示にばらつきが出ますので
ある程度の統一が
法律編集者懇話会 にて
検討されてきました。

法律編集者懇話会 とは
法令名の略語
判例集・判例評釈書誌の略称
定期刊行物の略称などを含め
「 法律文献等の出典の表示方法 」 について
形式の統一化を図ることを
検討することを目的として
法律関係の雑誌および書籍に携わる
編集者で組織された懇話会です。


法律文献等の出典の表示方法 [ 2014年版 ]
- 法律編集者懇話会

http://www.houkyouikushien.or.jp/katsudo/pdf/houritubunken2014a.pdf

NPO法人 法教育支援センター
http://www.houkyouikushien.or.jp/katsudo/


このような検討がなされていますが
多少の 表記のゆれ はあります。

ちなみに
重判 ( 重要判例解説 ) については
法律文献等の出典の表示方法 では
重判解 となっています。


図書館で利用者に
冒頭のように
略称で尋ねられた場合や
自分で文献に当たっている際に
略称名がわからない場合。
図書雑誌 ならば
凡例 を見れば解決します。

レジュメ等で
凡例が付いていない場合の
略称名の検索方法は

先ほど紹介した
法律文献等の出典の表示方法 の他に
次のようなツールを使うと便利です。

Webサイトの場合の一例として

法律文献等の出典の表示方法
- 神戸大学大学院法学研究科

http://www.law.kobe-u.ac.jp/citation/mokuji.htm

日本の判例集・法律文献略語一覧
- 福島大学附属図書館

https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/hanrei/hanrei.html

紙媒体の文献で検索する場合は

法律時報の12月号の巻末
文献略語表 が付いています。

以前は
1月号 に掲載 されていたのですが
( 2015年1月号 通巻1081号 まで )

2015年12月号( 通巻1093号 ) からは
12月号 に掲載 されています。

文献略語表 - 日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/blogjihou/wp-content/uploads/2016/01/bunryaku-2015.pdf

法律時報 - 日本評論社
https://www.nippyo.co.jp/shop/magazines/latest/1.html

リーガル・リサーチ 第5版 いしかわまりこ 他著 / 日本評論社 2016.3
の巻末にも
法律文献等の出典の表示方法
および
文献略語表
の掲載があります。


これらの資料で
ほとんど対応できるのですが

以前に
レジュメを見せられて
判工 という資料がわからないとの
お尋ねがありました。

上記の検索ツールでも掲載がないので

国立国会図書館リサーチ・ナビ
当たったところ
判工
判例工業所有権法 の略称
ということが判明しました。

国立国会図書館リサーチ・ナビ は
知っておくと大変便利です。


判工 の掲載のあるページを
例として紹介します.

日本-分野別裁判例集 - その他分野別裁判例集
- 国立国会図書館リサーチ・ナビ

http://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/Japan-hanrei-admin.php
トップ > 政治・法律・行政 > 日本
> 判例資料 > 日本-分野別裁判例集


以上

読んでいただき,
ありがとうございました。





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