法情報検索 各論 4 文献 8
法令の 条文解釈 を知りたい場合に
使用するツールとして
コンメンタール
( Kommentar:ドイツ語 )と呼ばれる
注釈書 があります。
実務においても
使用する機会の多い資料で
例えば
地方自治法 においては
いわゆる
「 松本コンメ 」(注)と呼ばれ
学陽書房 から出版されている
『 新版 逐条地方自治法 』があります。
ここでの 解釈 が
行政運用の指標 の一つになっている
といわれ
行政実務の定本 として
用いられています。
コンメンタール は
各法令の規範を体系化して解説した
体系書(基本書,概説書)に対し
法令を
条文順に1条ずつ解説 したもので
その 条文の意義,要件,効果,
関連条文,判例,学説 などが
掲載されています。
一般的には
1条ずつ全ての条文について
解説が付されていますが
ロースクール生などに向けた
コンパクトに編集されたもの等
出版の方針に従い
解説に濃淡が付けられていて
重要度の低い条文には
解説が提供されていない
コンメンタールもあります。
コンメンタール を
OPAC(蔵書検索機)で検索する場合
書名の欄 に
コンメンタール と入力して検索しても
かなりの検索漏れ が出ます。
OPAC による
件名検索 においても
憲法,民法 などといった
カテゴリーになっているので
コンメンタール という
件名(基本件名標目)がありません。
※ もっとも
「 D1 - Law.com 」の
「 法律判例文献情報 」など
有料データベースでは
コンメンタールの検索機能が
あるものもありますが
ここでは
一般的な検索方法について
述べています。
ただ “ 一般的には ”
コンメンタール(注釈書) には
書名の一部 に
注釈書であることを指す語 が
付されていますので
検索漏れを減らすテクニック として
書名の欄に
コンメンタール という語の外にも
類語 である
注釈 または 註釈,
注解 または 註解,
条解,条文解説,
逐条,逐条解説,詳説 といった語を
入力して網をかける方法があります。
最近では 第一法規 の
『 論点体系シリーズ 』
が充実していて
使い勝手のよいコンメンタールです。
なので
論点体系 という語も
頭に入れておいてください。
ただし
この 論点体系シリーズ は
各法分野の論点ごとに整理がされていて
シリーズ名や各書名に
コンメンタールを表す語を
付けていないため
編集の自由度も高く
法分野によっては
逐条形式をとらない
編集のものもあります。
例:「 論点体系 判例行政法 」
「 論点体系 判例労働法 」
コンメンタールには
先述の『 松本コンメ 』をはじめ
実務家御用達の
例えば
民法なら『 注釈民法 』
会社法なら『 会社法コンメンタール 』
刑法なら『 大コンメンタール 』
風営法なら『 注釈風俗営業法 』
その他
実務家や学生と幅広く使用されている
『 条解シリーズ 』
『 新基本法コンメンタール 』
といったように “ 定番 ” があります。
そのため
出版社も固定のユーザーが多い
既存のマーケットに切り込むには
編集方法も
趣向を変えたもので挑む必要があり
今後は編集方法も多様化されて
書名に現れない
“ 隠れコンメ ” も増えていくと
思います。
一例を挙げると
『 憲法を読み解く 』
渋谷秀樹/著 有斐閣 2021年
『 全訂 日本国憲法 』
宮沢俊義/著,芦部信喜/補訂
日本評論社 1978年
この本は息が長く
現在(2022年12月19日 時点)でも
出版されているコンメンタールです。
といったように
書名に『逐条』,『条解』などの
注釈書を表す冠が付かない
コンメンタールもあります。
さらに
先述の「 松本コンメ 」 のような
コンメンタールとは
対極 にあるといってよいもので
使用法や趣向が全く違います が
自由国民社 から出版の
口語民法 をはじめとする
口語六法全書シリーズ や
条文ガイド六法シリーズ
ほかにも
木俣由美 先生の
楽しく使う会社法
といったものもあります。
自分が法学部一年生のとき
刑法の初回の授業で
一番前の席に座っていた学生が
口語訳 基本六法全書 を出していたとき
“ これは六法ではない!” と
先生からダメ出しされていました。
さらにその学生
当時人気があり書店でも面陳されていた
刑法書ではありましたが
指定の教科書とは考え方の異なる
前田刑法 を持っていたため
さらに逆鱗に触れていました・・・。
高尚な学者の先生からすると
“ 邪道な六法 ” 的ですが
そうはいうものの
口語六法全書シリーズ や
実例六法全書
( 過去に 実例民法,実例刑法,
実例借地借家法 が出版 )。
これらは
法学初級者 や 一般の方 向けに
わかりやすく書かれていて
amazonレビューも高評価です。
もっとも
法律は官報により
一般国民に向けて公布されています。
したがって
一般向けに
法律が理解しやすいように書かれた
こういった本は重宝されていましたが
残念ながら
現在では改訂版や新版の出版は
ありません。
これは
主要な法律自体が
現代語化〈口語化〉されてきている
ということも
理由の一つかもしれません。
そうはいっても
鉄道好きな方はご存知と思いますが
鉄道営業法 や 軌道法,鉄道抵当法。
他にも 船舶法,水難救護法 や
手形法,小切手法 など
カタカナ文語体の法令は
まだまだあります。
木俣由美 先生の
楽しく使う会社法 については
さらに砕いてギャグ要素があり
マンガ感覚で見たり
エロ語呂世界史年号,
エロ語呂日本史年号 の
エロ語呂暗記法的に使用する本
といってもいいでしょう。
( その割には お値段が高め!)
ところで
本ができるまでには
ざっくり言うと
執筆 ⇒ 原稿編集 ⇒
造本設計,原稿指定 ⇒ 組版 ⇒ 校正
⇒ 印刷工程 ⇒ 製本 ⇒ 流通
といった過程を経ます。
最近の社会情勢は
激しく変動しているので
詳しい大コンメンタールを
出版しようとすれば
執筆中や
本ができるまでの過程の途中で
判例変更があったり
法改正が頻繁に行われるので
出版社泣かせなところがあります。
他にも
編著者が諸事情により
交代するなどして
中々進まなく
完結までに長い時間がかかるとか
刊行中止になってしまうのが
現状です。
( 例,有斐閣『新版 注釈民法』,
青林書院
『 大コンメンタール 』の一部など )
なお冒頭の ^(注)書きで紹介した
『 新版 逐条地方自治法 』についての
補足ですが
松本英昭 先生 のコンメンタールは
新版 となった 2001年10月 からで
この年( 平成12年 )の 4月 には
地方分権一括法
(地方分権の推進を図るための
関係法律の整備等に関する法律)が
施行され
※ 公布は 1999年(平成11年)7月16日
(法令番号:平成11年 法律第87号)
国と地方の役割分担の明確化,
機関委任事務制度の廃止,
国の関与のルール化 などが
図られました。
そして
地方分権改革 により
東京23区 は 基礎自治体 として
東京都 は 広域自治体 とした
平成12年改革 といわれる
都区制度改革 も行われました。
この大がかかりな改正を分岐点に
逐条地方自治法 も 新版 として
リニューアルされています。
それ以前の
『 逐条地方自治法 』
第12次改訂新版
( 1995年11月 )までは
長野士郎 先生の執筆で
「 長野コンメ 」 と呼ばれています。
なお
2025年7月1日 発売の
『 逐条地方自治法 』からは
松本英昭 先生から
元総務省事務次官の 佐藤文俊 先生へ
著者が交代しています。
著者名を交えて複合検索する場合には
その辺りを留意しておいてください。
~ 先頭へ ~
以上
読んでいただき
ありがとうございました。
2025年7月1日火曜日
2025年6月9日月曜日
特別区および東京都の職員ハンドブックはここで買える
◆ 目次
・ 特別区職員ハンドブック 2025
・ 特別区と区政/23区のすがた(PDF)
・ 東京都職員ハンドブック 2025
・ 必携自治体職員ハンドブック
第7次改訂版
・ 東京都の基本計画
職員ハンドブック は
公務員の採用試験 や
公務員の昇任昇格試験 などの
参考文献 として
よく使われています。
その他には
地方自治行政の基礎的資料 が
集約 されて
上手くまとまっているので
まずこの資料に当たってから
さらに詳細な行政資料や文献へと
広げることができるので
地方自治の政策研究等 について
調査 や 参考 などにする場合の
足掛かりとなる資料ですので
非常に重宝します。
そもそも職員ハンドブックは
特別区や東京都の職員用として
発行されているので。
一般の方が購入するには
ルートが限定されています。
そこで
これらはどこで入手できるか を
ご案内いたします。
特別区職員ハンドブック 2025
( 調査日:2025年3月3日 )

特別区人事・厚生事務組合
特別区職員研修所 編
ぎょうせい 発行
2025年(令和7年)3月 発行
A5判,742ページ
★ 『 特別区職員ハンドブック 』
- 特別区職員研修所
2025年の特別区公務員の試験日(春)が
4月20日に
前倒しになったこともあるのか
『特別区職員ハンドブック』の販売も
2025年は3月3日から行われています。
★ 特別区自治情報・交流センター
公式ツイッター
・『特別区職員ハンドブック 2025』の
販売開始(2025年3月3日 午御9:41)
職員ハンドブックの発行目的 は
特別区職員として
職務上必要な基礎的・実務的知識の
習得や自己啓発を目的 としています。
発行の間隔は
通常,隔年で発行 されています。
内容
目次( 編と章の部分 )
第Ⅰ編 特別区と区政
第1章 23区のすがた
第2章 東京23区の現況
第3章 区民のくらしと区政
第4章 人権
第Ⅱ編 自治制度と特別区
第1章 地方自治制度
第2章 地方税財政制度
第3章 地方分権
第4章 特別区制度の沿革
第Ⅲ編 組織と仕事
第1章 組織と職員
第2章 区政運営
第3章 人事
第4章 財務
第5章 文書
前版(2023年)から
目次の章立てで変わった箇所は
2023年版まで
巻頭論文を執筆していた
大森彌・東京大学名誉教授が
2023年9月18日に
ご逝去されたために
巻頭論文がなくなりました。
この巻頭論文で大森先生が
特別区の課題として掲げたものが
特別区Ⅰ類の採用試験での
論文問題のテーマとして
出題されることがありました。
2025版では
吉住健一・新宿区長が
はしがきの
『特別区職員ハンドブック 2025 の
発行にあたって』にて
地球温暖化,格差,少子高齢化,
地震,物価高騰,行政のデジタル化,
児童相談体制といった課題を
例示として挙げています。
『特別区職員ハンドブック』の
目次を見ると
児童相談所の移管に向けた取組みへの
関心。
( 昨今の特別区政では
児童相談関連の課題や
連携・協力といった言葉が
よく登場します )
また
特別区での課題・取組みを掲載した
第I編 第3章『区民のくらしと区政』の
第5節の見出し
『環境・清掃』において
後で紹介する
『必携自治体職員ハンドブック
第7次改訂版』では
第4章で “ 環境行政 ” としているのに対し
『特別区職員ハンドブック』では
“ 清掃 ” という文言を入れていることから
特別区 が
清掃( ゴミ問題 と リサイクル )
それから
フードロスの問題なんかもそうですが
これらに対する関心が高い
ということがわかります。
この辺りは
論文で問われずとも
面接で関心度を測る目的で
聞かれる場合があります。
特別区職員ハンドブック 2025 の
販売価格 については
昨今の物価高の影響や
一般人(特に受験生)からの
需要が多くなったためか?
販売価格も
2021年:550円(税込)→
2023年:880円(税込)と
発行毎に値上げされ
2025年からは
1冊 1,100円(税込)と
さらに値上げされました。
また
出版社も『ぎょうせい』から
『都政新報社』へと変わっています。
販売場所 については
2023年3月31日をもって
八重洲ブックセンター が
営業を終了したので
土曜の夜や日曜・祝日に
冊子のハンドブックが
すぐに手に入らなくなるといった
不便さがでることは否めません。
現在入手可能な販売場所は
① くまざわ書店 都庁店
( 東京都庁第一本庁舎2階 )
営業日および時間
都庁開庁日
通常は
月 ~ 金( 祝日を除く )
※ 土・日・祝日は休み。
9:00 ~ 18:30
℡ 03 - 5320 - 7537
支払方法は
現金,キャッシュレス決済,図書カード が
利用できます。
★ 売店のご案内
一般財団法人 東京都人材支援事業団
不明な点があれば
電話にて直接書店にお尋ねください。
② 特別区自治情報・交流センター
( 東京区政会館 4階 )
月 ~ 金:9:30 ~ 20:30
土:9:30 ~ 17:00
※ 日・祝日・図書整理期間
年末年始は休み。
℡ 03 - 5210 - 9051
※ 現金決済のみ。
また
なるべく釣銭のないように
お願いいたします。
とのことです。
★ 公益財団法人 特別区協議会
- 特別区職員ハンドブック
③ 株式会社 都政新報社( 送本 )
★ 都政新報社
こちらは送料かかります。
冊数にもよりますが
1冊ならば 800円 の送料加算で
価格が 1,900円(税込) になります。
詳細は
都政新報社 Webサイト にて
ご確認ください。
他にも 1,700円(税込) で
電子書籍もあります。
★ コンテン堂
( 都政新報 電子書店 )
交通費が新宿か飯田橋のどちらかまで
往復 800円 よりかかる場合は
オンラインショップの方が
良いかもしれません。
なお
特別区職員ハンドブック 2025 の
第I編 特別区と区政 の
第1章 23区のすがた に限り
公益財団法人 特別区協議会 の
WebサイトからPDFで閲覧ができます。
★ 特別区(東京23区)- 特別区協議会
(各区の概要)
ところで近年
この 特別区職員ハンドブック の購入と
メルカリ について
“ 謎 ” の現象 が起こっているようです。
その現象については
『クイズ王の勉強法からの〜
特別区職員ハンドブックのはなし』で
少し触れていますので
“ ぼったくられないよう ”
きちんと調べてから購入してください。
~ 先頭へ ~
職員ハンドブック 2025年(令和7年)版
( 調査日:2025年4月1日 )

東京都総務局人事部 編
一般財団法人
東京都人材支援事業団
人材育成センター 発行
2025年(令和7年)3月 発行
A5判,本文670ページ
東京都機構図 付
東京都職員ハンドブック です。
こちらも 東京都職員 として
職務上必要な基礎的・実務的知識の
習得や自己啓発を目的 としています。
発行の間隔は
昭和25年(1950年)以来
ほぼ,隔年で発行 されています。
内容 について
目次 の 編と章の部分は
次のとおりです。
第Ⅰ編 東京と都政
第1章 東京の現状
第2章 都政の基本方針
第Ⅱ編 地方自治制度と都の行財政
第1章 地方自治制度
第2章 地方分権の推進
第3章 都行政の仕組み
第4章 地方財政制度と都財政
第Ⅲ編 組織と仕事
第1章 人事
第2章 文書
第3章 財務
第4章 都民と都政
第5章 都庁のDXの推進
第6章 仕事の進め方
第7章 人権
第8章 接遇
第9章 統計
・仕事の進め方に関する都庁ルール
( 11ページ )
・自己啓発のための参考図書等
・東京都機構図
・表見返し:
都の(紋章,シンボルマーク,
花,木,鳥)
・裏見返し:東京都歌
前版(2023年)から
目次の章立てで
変わった箇所はありません。
政策の内容での注目は
第Ⅰ編 第2章 において
第1節で
2025 東京戦略(案)が
紹介され
第2節では
『 2025 東京戦略(案)』を
実現させるべく構造改革を
推進させる取組みとしての
シン・トセイ戦略。
第3節では
気候変動や地震,感染症等の
多様な危機に対して
強靭で持続可能な都市を実現する
TOKYO強靭化プロジェクトが
掲載され
都政の今後の進むべき方向性が
概観できます。
また
第Ⅲ編 第5章 では
都庁のDXの推進における
東京デジタルファースト推進計画を
改訂した
東京デジタルファースト推進計画
第二期計画の概要などが
掲載されています。
職員ハンドブック 2025 の
販売価格 については
1冊 831円(税込)で
こちらも
前版から小刻みに21円の値上げです。
販売場所 は現在のところ
くまざわ書店 都庁店 でしか
取り扱っていないそうです。
くまざわ書店 都庁店 の詳細については
上記参照。
~ 先頭へ ~
この他にも
一般販売用に流通している
地方公務員として
必要な基礎知識をまとめた
同様の趣旨の本で
必携自治体職員ハンドブック
があります。
必携自治体職員ハンドブック 第7次改訂版
( 調査日:2025年4月16日 )

公職研編集部 編
公職研 出版
2025年4月 発行
A5判,434ページ
★ 『 必携自治体職員ハンドブック 』
- 公職研
目次( 編と章の部分 )
第1編 地方行政の動向と課題
第1章 地方分権
第2章 地方行財政の最新動向
第3章 少子高齢化時代の福祉政策
第4章 環境行政
第5章 国際化社会
第6章 地域づくりと地域活性化・地域振興
第7章 防災
第8章 情報公開制度と個人情報の保護
第9章 行政手続
第10章 人権
第11章 政策形成過程
第2編 地方自治の諸制度
第1章 地方自治制度
第2章 地方財政制度
第3章 地方公務員制度
附章 『経営管理』のポイント
前版(第6次改訂版)から
目次の章立てで変わった箇所は
第3章の少子高齢化時代の福祉政策が
医療・福祉に変わっています。
これは
コロナ禍等により
地方自治体の課題も
『少子高齢化」のみに留まらず
「医療・福祉』分野の政策課題として
幅広く捉えたことによるものでしょう。
販売価格は 330円値上がりの
3,080円(税込)。
『必携自治体職員ハンドブック』では
『特別区職員ハンドブック』のように
その地域に特化した課題や取組みの
記載ではなく
地方自治体全般の課題等について
書かれています。
一方
特別区職員ハンドブック でも
地方自治制度 や
地方財政制度 の
説明は第Ⅱ編でされています。
さらに
分野別の政策課題 についても
第Ⅰ編 第3章 に
掲載されているので
内容的に見ても
地方自治全体の内容や制度のほか
沿革,組織,取組など
基礎的なデータを知るための
資料としては十分 であり
都内にお住まいの方は
価格も手頃 で
金銭的負担もかなり軽く
コスパの良い
特別区職員ハンドブック の購入を
おススメ します。
~ 先頭へ ~
他方
東京都職員ハンドブック については
地方自治制度や
地方財政制度の説明は
されていますが
都行政の政策課題については
都政の基本方針(第Ⅰ編 第2章)
都庁のDXの推進(第Ⅲ編 第5章)
主な人権課題(第Ⅲ編 第7章 第2節)に
留まるのみです。
東京都の基本計画 の詳細については
長期計画の『 2050 東京戦略 』を
2025年3月 に策定してます。
そのほかにも
・東京グリーンビズ
・ポスト・コロナにおける東京の構造改革
・シン・トセイ Ⅹ
都政の構造改革QOSアップグレード戦略2.0
・TOKYO強靭化プロジェクト upgrade Ⅰ
・SDGs実現への取組
・大学との定例懇談会
・東京都と大学との共同事業
・子供・長寿・居場所区市町村包括補助事業
( 3C区市町村包括補助事業 )
といった計画を掲げています。
『 2050 東京戦略 』の冊子販売については
都民情報ルーム
もしくは
紀伊國屋書店ウェブストア で
購入できます。
( 調査日:2025年6月9日 )
なお
・2050 東京戦略
・ シン・トセイ Ⅹ
都政の構造改革QOSアップグレード戦略2.0
については
東京都が『 DXの推進 』を
掲げていることもあり
デジタルブックで見ることができるなど
Webサイトが充実しています。
~ 先頭へ ~
以上
読んでいただき
ありがとうございました。
2025年4月1日火曜日
クイズ王の勉強法からの〜特別区職員ハンドブックのはなし
クイズ王の勉強法や
特別区職員ハンドブックと
メルカリの現象についての雑記
★ 特別区職員ハンドブックのはなし は
この辺りから !!
昔放送されていたクイズ番組を
今改めて観ていると
色々と参考になるものがあります。
その一つに
クイズ王と呼ばれた方々が
どういった勉強をしていたのか
ということです。
まずは
第1回 アメリカ横断ウルトラクイズ の
優勝者 である
松尾清三 氏 の 勉強方法です。
クイズ番組のオールドファンならば
松尾さんの名はほとんどの方が
知っているのではないでしょうか。
この方法は
『 ギミア・ぶれいく 』
第1回 史上最強のクイズ王決定戦
( 1989年11月14日 )で
放送されていたものです。
松尾 氏は
クイズ番組の出場が決まると
新聞などから
クイズに出そうな記事をチェックし
問題形式にして
カセットに吹き込んで聞く。
という勉強方法が紹介されていました。
資格試験,大学受験等で
自主ゼミを組んで勉強する場合や
研修などにおいても
互いに問題を作り合って解く作業は
頭によく定着する方法だと思います。
番組では他に
森田敬和 氏の
クイズ番組を録音した
カセットテープを
仕事の合間にひたすら聞く方法。
大木一美 氏の
多くのクイズ番組を録画して観たり
クイズの本をとにかく読む方法。
これらは
資格試験や大学受験勉強的には
“ 過去問を何度も回す。”
といったところでしょうか。
その他には
水津康夫 氏の
あらゆるジャンルの本を
ひたすら読むこと。
これは 司法試験勉強的に言えば
“ 基本書を回す ” ということに
近いのかな !?
このように
名だたるクイズ王の勉強方法が
紹介されていました。
クイズといっても
試験と全く関係ないものではありません。
公務員 や 行政書士試験 などの
一般知識問題 の
時事や歴史,政治経済の問題 は
出題の的が絞りにくく
雲を掴むようで
得点の確実性に
欠けるところがありますが
クイズ好きは
こういったところを得意としています。
それから
マスコミ関係の就職を
希望している方たちにも有効ですね。
これらを見ると
クイズの勉強 といっても
資格試験や大学受験の勉強法に
有効であるということがわかります。
だから
公務員やマスコミ志望の学生 は
大学で『 クイズ研究会 』に入ると
有利と言われる所以です。
それから要は
勉強しなければならないのではなく
勉強( クイズ )が
好きでしょうがないレベルになると
どんどん頭に入るということです。
そして
“ 繰り返す ” ということでしょう
クイズといえば以前に
『 クイズダービー 』という
テレビ番組がありました。
この番組で
漫画家の はらたいら 氏が
驚異的な正解率を叩き出していましたが
その理由について
はらたいら 氏自身が
自分と問題作成者の情報ソースが
同じだったからではないか !?
と語っていた記憶があります。
当時のクイズ番組での強者といえば
作家や時事の四コマ漫画などの
風刺を描いていた漫画家でした。
日々情報を仕込んでいる者同士の
問題作成者の構成作家とで
情報ソースが被るというのは
頷ける気がします。
例えば
図書館等にある膨大な資料から
クイズ問題を作ろうと思えば
際限なく問題が作成できそうですし
創作においても
それに資する材料は困らないほど
多種多様ですが
それらの作成に使っている資料は
その中の一部に過ぎなく
且つ使い勝手の良い
定番の御用達ツールに集中することが
実際のところです。
~ 先頭へ ~
こういった理由から
種本(情報ソース)を知ることも
試験対策には重要です。
色々な本を読んでいると
あっ!これは!
と思う本に巡り合います。
資格試験の参考書 や
予備校テキスト にも
種本 があります。
例えば
司法試験で言うならば
旧司法試験の頃は
試験委員の学者が執筆した
体系書があり
そこからの出題が多かったので
それを「基本書」として
勉強することが王道でした。
しかし
これらの本が難解だったこともあり
予備校などが
「基本書」を種本として
それを噛み砕いて解説した
「 解析講座 」や
わかりやすくまとめた
「予備校本」と呼ばれる
参考書の需要が多くありました。
今となっては
「基本書」自体が
平易に書かれているため
昔,法曹同人から出ていた
佐藤憲法解読入門,
新堂民訴法解明講座,
といった類の本は見なくなりました。
特別区公務員試験においても
予備校の 特別区公務員対策講座 で
配られる
テキスト や レジュメ の
特別区の政策の部分 は
『 特別区職員ハンドブック 』 の
第1編 第3章(区民のくらしと区政)を
中心にまとめたものが見られます。
特別区公務員対策講座 での
テキスト,レジュメ作成 や
参考書の執筆 において
『 特別区職員ハンドブック 』 は
「 あんちょこ 」みたいなものです。
試験勉強において
種本といわれる基本書を購入して
自分でまとめて整理するのか。
あるいは
他人がまとめた資料や収集した情報を
高い対価を払って入手するのか。
前者は『 独学 』, 後者は『 予備校 』
ということでしょう。
また
『 独学 』での
時事問題対策 においても
先述の『 松尾式勉強法 』のように
新聞を読んで
問題となりそうな箇所を
自分で抽出するのか。
あるいは
ニュースや新聞の重要点をまとめた
『 ニュース検定 』
(ニュース時事能力検定)の
1・2・準2級対応の問題集 や
『 新聞ダイジェスト 』を購入して
読み解きするのか。
これも
『 自力 』でやるか
『 他力 』を使ってやるかの選択です。
ところで
『 特別区職員ハンドブック 』を
特別区職員採用試験の
1,2週間前に駆け込みで
購入する方が多く見られます。
予備校で勧められたから
とか
“ 使える ” からという情報で
他の受験生も購入しているから
との理由のようですが
ヤマを張る には
量が多すぎるし
そこから出題されそうなところを
抽出して答案構成するのにも
時間がかかります。
けれどもあえて購入するのは
“ お守り ” として
とりあえず持っておく
という 安心感 なんでしょう。
定価は値上げしたとはいえ
1,100円(税込) と
ボリュームからすればリーズナブル。
都政新報社 から購入の場合は
送料の 800円 が加算されて
1,900円(税込) になります。
また
電子書籍版なら
コンテン堂(都政新報 電子書店)から
1,700円(税込)で購入できます。
ということなので
とりあえず買っておけばよい
という考えだと思っていたのですが…
何と! これがビックリ !!
試験直前頃には
メルカリ で
3,000円 近い
いや
それ以上の『 ダフ屋価格 』で
売買されているんですよ!
別に
品切れでも
限定本でもないんですがね … !?
売り手としても
そんな “ ぼろい価格 ” でも
買い手があるので
当然売りますよね!
ただしこれは
試験直前期といえども
ヤフオク,PayPayフリマ,ラクマでは
そんな “ ダフ屋価格 ” では売れず
メルカリだけに起こる現象のようです。
『 溺れる者は藁をも掴む 』
とはよく言ったもので
普段はメルカリでせこく値引きしてくる
金欠の学生が多い中
そういうところには
よく調べもせずに
お金を出してしまうんですねぇ…。
『 情報弱者 』は
様々な場面で不利または劣後しますので
注意なり何らかの対策をしてください。
このはなしを始めると量が多くなるので
ヤマの張り方を含めて
別の回で述べましょう。
といったところで
今回は
なつかしのクイズ番組から
クイズ王たちの勉強法を紹介しつつ
『 特別区職員ハンドブック 』と
メルカリの現象についても
書き綴ってみました。
~ 先頭へ ~
以上
読んでいただき
ありがとうございました。
特別区職員ハンドブックと
メルカリの現象についての雑記
★ 特別区職員ハンドブックのはなし は
この辺りから !!
昔放送されていたクイズ番組を
今改めて観ていると
色々と参考になるものがあります。
その一つに
クイズ王と呼ばれた方々が
どういった勉強をしていたのか
ということです。
まずは
第1回 アメリカ横断ウルトラクイズ の
優勝者 である
松尾清三 氏 の 勉強方法です。
クイズ番組のオールドファンならば
松尾さんの名はほとんどの方が
知っているのではないでしょうか。
この方法は
『 ギミア・ぶれいく 』
第1回 史上最強のクイズ王決定戦
( 1989年11月14日 )で
放送されていたものです。
松尾 氏は
クイズ番組の出場が決まると
新聞などから
クイズに出そうな記事をチェックし
問題形式にして
カセットに吹き込んで聞く。
という勉強方法が紹介されていました。
資格試験,大学受験等で
自主ゼミを組んで勉強する場合や
研修などにおいても
互いに問題を作り合って解く作業は
頭によく定着する方法だと思います。
番組では他に
森田敬和 氏の
クイズ番組を録音した
カセットテープを
仕事の合間にひたすら聞く方法。
大木一美 氏の
多くのクイズ番組を録画して観たり
クイズの本をとにかく読む方法。
これらは
資格試験や大学受験勉強的には
“ 過去問を何度も回す。”
といったところでしょうか。
その他には
水津康夫 氏の
あらゆるジャンルの本を
ひたすら読むこと。
これは 司法試験勉強的に言えば
“ 基本書を回す ” ということに
近いのかな !?
このように
名だたるクイズ王の勉強方法が
紹介されていました。
クイズといっても
試験と全く関係ないものではありません。
公務員 や 行政書士試験 などの
一般知識問題 の
時事や歴史,政治経済の問題 は
出題の的が絞りにくく
雲を掴むようで
得点の確実性に
欠けるところがありますが
クイズ好きは
こういったところを得意としています。
それから
マスコミ関係の就職を
希望している方たちにも有効ですね。
これらを見ると
クイズの勉強 といっても
資格試験や大学受験の勉強法に
有効であるということがわかります。
だから
公務員やマスコミ志望の学生 は
大学で『 クイズ研究会 』に入ると
有利と言われる所以です。
それから要は
勉強しなければならないのではなく
勉強( クイズ )が
好きでしょうがないレベルになると
どんどん頭に入るということです。
そして
“ 繰り返す ” ということでしょう
クイズといえば以前に
『 クイズダービー 』という
テレビ番組がありました。
この番組で
漫画家の はらたいら 氏が
驚異的な正解率を叩き出していましたが
その理由について
はらたいら 氏自身が
自分と問題作成者の情報ソースが
同じだったからではないか !?
と語っていた記憶があります。
当時のクイズ番組での強者といえば
作家や時事の四コマ漫画などの
風刺を描いていた漫画家でした。
日々情報を仕込んでいる者同士の
問題作成者の構成作家とで
情報ソースが被るというのは
頷ける気がします。
例えば
図書館等にある膨大な資料から
クイズ問題を作ろうと思えば
際限なく問題が作成できそうですし
創作においても
それに資する材料は困らないほど
多種多様ですが
それらの作成に使っている資料は
その中の一部に過ぎなく
且つ使い勝手の良い
定番の御用達ツールに集中することが
実際のところです。
~ 先頭へ ~
こういった理由から
種本(情報ソース)を知ることも
試験対策には重要です。
色々な本を読んでいると
あっ!これは!
と思う本に巡り合います。
資格試験の参考書 や
予備校テキスト にも
種本 があります。
例えば
司法試験で言うならば
旧司法試験の頃は
試験委員の学者が執筆した
体系書があり
そこからの出題が多かったので
それを「基本書」として
勉強することが王道でした。
しかし
これらの本が難解だったこともあり
予備校などが
「基本書」を種本として
それを噛み砕いて解説した
「 解析講座 」や
わかりやすくまとめた
「予備校本」と呼ばれる
参考書の需要が多くありました。
今となっては
「基本書」自体が
平易に書かれているため
昔,法曹同人から出ていた
佐藤憲法解読入門,
新堂民訴法解明講座,
といった類の本は見なくなりました。
特別区公務員試験においても
予備校の 特別区公務員対策講座 で
配られる
テキスト や レジュメ の
特別区の政策の部分 は
『 特別区職員ハンドブック 』 の
第1編 第3章(区民のくらしと区政)を
中心にまとめたものが見られます。
特別区公務員対策講座 での
テキスト,レジュメ作成 や
参考書の執筆 において
『 特別区職員ハンドブック 』 は
「 あんちょこ 」みたいなものです。
試験勉強において
種本といわれる基本書を購入して
自分でまとめて整理するのか。
あるいは
他人がまとめた資料や収集した情報を
高い対価を払って入手するのか。
前者は『 独学 』, 後者は『 予備校 』
ということでしょう。
また
『 独学 』での
時事問題対策 においても
先述の『 松尾式勉強法 』のように
新聞を読んで
問題となりそうな箇所を
自分で抽出するのか。
あるいは
ニュースや新聞の重要点をまとめた
『 ニュース検定 』
(ニュース時事能力検定)の
1・2・準2級対応の問題集 や
『 新聞ダイジェスト 』を購入して
読み解きするのか。
これも
『 自力 』でやるか
『 他力 』を使ってやるかの選択です。
ところで
『 特別区職員ハンドブック 』を
特別区職員採用試験の
1,2週間前に駆け込みで
購入する方が多く見られます。
予備校で勧められたから
とか
“ 使える ” からという情報で
他の受験生も購入しているから
との理由のようですが
ヤマを張る には
量が多すぎるし
そこから出題されそうなところを
抽出して答案構成するのにも
時間がかかります。
けれどもあえて購入するのは
“ お守り ” として
とりあえず持っておく
という 安心感 なんでしょう。
定価は値上げしたとはいえ
1,100円(税込) と
ボリュームからすればリーズナブル。
都政新報社 から購入の場合は
送料の 800円 が加算されて
1,900円(税込) になります。
また
電子書籍版なら
コンテン堂(都政新報 電子書店)から
1,700円(税込)で購入できます。
ということなので
とりあえず買っておけばよい
という考えだと思っていたのですが…
何と! これがビックリ !!
試験直前頃には
メルカリ で
3,000円 近い
いや
それ以上の『 ダフ屋価格 』で
売買されているんですよ!
別に
品切れでも
限定本でもないんですがね … !?
売り手としても
そんな “ ぼろい価格 ” でも
買い手があるので
当然売りますよね!
ただしこれは
試験直前期といえども
ヤフオク,PayPayフリマ,ラクマでは
そんな “ ダフ屋価格 ” では売れず
メルカリだけに起こる現象のようです。
『 溺れる者は藁をも掴む 』
とはよく言ったもので
普段はメルカリでせこく値引きしてくる
金欠の学生が多い中
そういうところには
よく調べもせずに
お金を出してしまうんですねぇ…。
『 情報弱者 』は
様々な場面で不利または劣後しますので
注意なり何らかの対策をしてください。
このはなしを始めると量が多くなるので
ヤマの張り方を含めて
別の回で述べましょう。
といったところで
今回は
なつかしのクイズ番組から
クイズ王たちの勉強法を紹介しつつ
『 特別区職員ハンドブック 』と
メルカリの現象についても
書き綴ってみました。
~ 先頭へ ~
以上
読んでいただき
ありがとうございました。